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北京週報>>中国と日本  
「大学を卒業してから気がついたこと」《上》
 

◇セミナーのテーマ「国境線を超える」を体験◇

「“境”とは何か」という疑問を書いてきたのは、日本にいてアモイと金門で行われたセミナーに、今年夏参加したS・Yさん(男性)だ。日本の大学院で特別研究員となっている彼は、日本、中国、台湾の東アジア近現代史を研究するセミナーに参加したときのことを報告してきた。テーマは「国境線と国境線を超えること」だった。

中国人であるS・Yさんが台湾の金門島に行くには、日本に長期滞在しているので、東京にある「台北駐日経済文化交流代表処」で「入台証」をもらう必要がある。しかし、中国大陸の身分証を持っている人は、この「入台証」で中国大陸から台湾への直接出入りはできない。

《日本側参加者のうち、私も含め4人の中国人は、アモイから金門に行くには、いったん香港を経由して香港から台北、台北から金門までのルートを余儀なくされた。》《国と国の間に敷かれたのは、地理的境界線というより、歴史や政治的理由による心理的警戒線ではないか。》

日本語を学び、卒業後は国際的な学究徒になったS・Yさんの疑問は、今まさに世界の各地で解決すべき課題となっている。

このほか、卒業後に何回も転職を繰り返した反省や、「卒業後も勉強を続けなければならない」という先輩としての激励、自己信念実現の難しさ、将来へのビジョンと熱情の必要性などさまざまなことに気がついたことを綴っている。その報告は次回以降で報告したい。(写真の撮影者名ないものは筆者写す)

 

「北京週報日本語版」2012年12月24日

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