中国の文豪・魯迅(1881-1936)の日本留学110周年に合わせ、東アジアにおける魯迅研究について話し合う国際シンポジウム(主催:東京大学中文研究室)が先月23、24両日、東京大学で開催された。中日韓3カ国と米国の魯迅研究者計13人が出席し、「東アジアにおける魯迅『阿Q』像の系譜」について報告を行った。
韓国東国大学の金良守教授と中国誌「人民画報」韓国語版の編集者・任明信氏は「韓国における『阿Q』像の系譜」について報告を行った。
米コロラド大学ボールダー校のフェイ・クリーマン准教授は日本文学の重要作家、太宰治「惜別」と魯迅の「藤野先生」などの作品の新たな比較論を発表した。北京大学を卒業後、東京大学で博士号を取得した王俊文・早稲田大学講師は武田泰淳の小説における阿Qの受容過程について分析を行った。また、関東学院大学の�眷捷・准教授は陶晶孫と魯迅および革命文学について、台湾大学の張文薫准教授は郭松◆の「雪盲」と魯迅について、健行科技大学(台湾)の張明敏・助教は台湾における「阿Q」像についてそれぞれ報告を行った。
このほか、南京師範大学の林敏潔教授や早稲田大学の小川利康教授、東京大学の伊藤徳也教授、日本大学の三澤真美恵教授など国内外の著名な教授陣もシンポジウムにコメンテーターとして招かれ講評を行った。
報告後には、参加者も交え、白熱した討論が行われた。参加者は「魯迅研究の視野を広げ、学術交流を深めることができた」と語った。(編集MZ)
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「人民網日本語版」2012年12月6日 |