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資料写真:北京の大使官邸で報道陣に囲まれる丹羽大使(8月31日) |
日本政府は22日、木寺昌人氏を次期駐中国大使に起用することを決めた。今月末の退任を前に丹羽宇一郎現大使が北京で記者会見を行い、中日関係は極めて厳しい時期にあると指摘した。中国中央テレビ(CCTV)ウェブサイトが伝えた。
丹羽大使は自らの在任期間について「釣魚島(日本名・尖閣諸島)で始まり、釣魚島で終わる」と述べた。丹羽大使は一昨年9月の釣魚島海域での中日漁船衝突事件の少し前に就任し、2年4カ月間大使を務めた。
現在の両国関係については「双方が大局に立ち、積極的に意志疎通をし、事態の発展を回避すべきだ。双方共に自制と責任の意識を持つべきだ」と表明した。
28日に帰国する丹羽大使は「今後はもう中日関係の貢献するすべもなくなる」と残念そうに述べた。
■丹羽大使在任中の大きな出来事
2010年
7月:就任
9月:釣魚島海域で中日漁船衝突事件
2011年
5月:温家宝総理が東日本大震災の被災地を訪問
9月:日本の人気グループSMAPが北京公演
12月:野田佳彦首相が訪中
2012年
4月:石原慎太郎氏が釣魚島「国有化」を提言
6月:丹羽大使が石原発言を公に批判
7月:日本政府が釣魚島「国有化」の方針を決定
8月:香港の「釣魚島防衛」活動家が釣魚島上陸
9月:日本政府が釣魚島を「国有化」
中国の深センなどで反日デモ
西宮伸一氏が次期駐中国大使に任命されるも急逝
中日国交正常化40周年記念式典が中止に
11月:木寺昌人氏が次期駐中国大使に
(編集NA)
「人民網日本語版」2012年11月27日
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