販売台数が大幅に落ち込んだため、中日合弁メーカーのほとんどが生産を縮小し、これまで1日2交代制だった生産ラインを1交代制に減らした。
▽在庫減少で価格が反転上昇
国慶節(建国記念日、10月1日)の大型連休が終わると、東風ニッサン、広汽ニッサン、広汽トヨタ、東風ホンダ、一汽ホンダ、一汽マツダなどの中日合弁メーカーが、市場の信頼を取り戻すために一連の措置を打ち出した。広告を増やし、市場の開拓に努める一方で、デモで被害を受けた自社製品を補償した。
メーカーが打ち出した被害の全額補償措置を受けて、一部の消費者の懸念は解消され、様子見をしていた消費者も安心して日系車を購入するようになった。だが生産量が少なくなり、在庫が減っていることから、日系車の価格は下がるどころかかえって上昇している。市場の動きをみると、国産日系車は相対的に好調だが、輸入日系車を取り巻く状況は依然として厳しいことがわかる。
現在、日系ブランド車の中国国内での販売台数は毎年約300万台に上り、その90%以上が中日合弁企業により生産されたものだ。ある分析によると、最近、日系車の販売台数がある程度回復しているが、完全に元の状態に戻るにはある程度の時間がかかるという。一汽マツダの関根則男総経理(社長)によると、来年下半期をめどとして、中国市場での日系車の販売台数は全面的に回復する見込みという。
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