日本は20年以上前に「平成不況」の泥沼にはまり、東日本大震災とそれに伴う放射能漏れ事故は日本を生存の危機に追い込んだ。さらに現在は深刻な政治危機に直面している。この危機とは、石原慎太郎氏の「国政参入」を代表とする日本の政治の右傾化およびそれに伴う国家方針の動揺、予想される外交状況と中日関係の全面的悪化である。
まず、石原氏の日本の外交政策を動かす力は大きくないが、政治大国化に向けた憲法改正さらには「憲法廃止」への影響力を見くびってはいけない。次に、近く実施される議員改選と総選挙で石原氏が政権をひっくり返すほどの攻撃をするのは難しいと見られるが、政治の右傾化を促す大きな力を持っている。さらに、石原氏は日本の外交関係、中でも中日関係において非常に悪質な行動を取っている。
石原氏の政治には3つの特徴がある。1つ目は「古臭い」という特徴。年齢だけでなく、考え方、「第三国人」「シナ」などの表現は、戦争当時さらには戦前の植民地時代のままである。発展が目覚しい現代における石原氏の茶番劇は悲劇になることは間違いない。
2つ目は「傲慢」。石原氏の傲慢さは有名だ。このような自分勝手で狂乱な政治的野心を持つ政治家は現在の日本では珍しい。
3つ目は「混乱」。石原氏の感性は非常に強く、理性は弱く、常に矛盾がある。彼は米国が日本を占領したことを恨みながらも、米国からの支持を求めている。また中国の高成長に腹を立てているが、北京オリンピックの開会式に出席し、絶賛した。このような矛盾・混乱した政治の特徴は、現在の日本の政治家の常態となっている。
石原氏のこのような矛盾は、対米関係において更に深刻、複雑に現れている。石原氏は戦後の米国による日本改造をひどく恨み、「憲法廃止」で米国の政治に対抗したい考えだ。ところが、これは石原派を最も悩ませる難題でもあり、日本の米国からの独立、政治・軍事大国化を目指しながらも、米国の権力をかさに着て威張ろうとしている。これは米国も悩ませる基にもなっている。
石原派が第三極を形成し国政に参入すれば、日本に戦後最大の危機をもたらす恐れがある。これは経済や金融の危機でも、震災などの生存の危機でもなく、日本立国の根本に関わる憲政の危機である。近く実施される総選挙は平和憲法(憲法第9条)改正と大国化を決める国民投票となる可能性があり、戦後60年以上にわたって日本を平和的に変えてきた成果を試すことになる。(日本JCC新日本研究所 庚欣副所長)
第二是“狂妄”,石原之“狂”,世人皆知。个人性格之张狂,政治野心之疯狂,是今天日本政坛少有的。
第三是“混乱”。石原感性极强,理性极低,常处于自我矛盾之中。他痛恨美国占领日本,但又要求美国支持;他恼怒中国高速成长,但又要参加并夸奖北京奥运。这种矛盾、混乱的政治性格就是当下日本政客的常态。
石原在对美关系上,这种矛盾表现得更深刻、更复杂。一方面他对美国战后改造日本恨之入骨,要将“废宪”作为对美国的政治回答。但这又是石原等最头痛的难题,他们又想使日本独立转型为政治军事大国,又想“搭美国车”狐假虎威,这也是美国现在烦恼的根源。
石原等如果形成政坛第三极介入“国政”,可能会给日本带来一场二战后的最大危机。这不同于经济或金融危机,也不同于地震等生存危机,而是一场事关日本立国之本的宪政危机。即将到来的选举可能会成为日本和平宪法及大国化方向的“公民投票”,这是对战后60多年和平改造日本的成果检验。▲(作者是日本JCC新日本研究所副所长)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年11月20日
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