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北京週報>>中国と日本  
日本の「莫言まんじゅう」、莫氏との歓談がヒントに

 

中国人作家・莫言氏のノーベル文学賞受賞以来、莫氏にまつわるブームが数多く沸き起こった。日本には「莫言まんじゅう」があると伝えられ、関心が寄せられている。人民日報のウェブサイト「人民網」が伝えた。

愛知県の称念寺近辺は、多くの和菓子店が軒を連ね、「西口屋」がある。莫氏は日本を訪れた際、称念寺に泊まった。当日夜に莫氏は、住職の両手が空気に変わり、氏を和菓子店上空に運ぶ夢を見た。目覚めた莫氏は通訳と共に「西口屋」を訪れ、店主と歓談した。その際、店主は名前がまだ決まっていなかった試作中の菓子を莫氏にふるまった。すると莫氏は「おいしくて言うことなし」。これを聞いた店主は「『言うことなし』とはつまり『莫言』だ」と喜び、新商品を「莫言まんじゅう」と名付けた。

「莫言まんじゅう」は黄色い栗のあんが、薄い皮で包まれている。包装は質素で、「莫言まんじゅう」と書かれた透き通った紙で巻かれている。以前から莫言氏の作品を愛読していた店主は、今回の歓談を通して莫氏と深い友情を結んだ。莫氏の帰国後には寺の住職と一緒に北京に行き莫氏を訪ねると約束。そのときは「莫言まんじゅう」を持参し、莫氏の家族全員に味わってほしいと語った。

莫言氏のノーベル賞受賞後、「莫言まんじゅう」は突如、注目を集めた。記者は店主に電話を試みた。「取材したい」という間もなく、店主は「マスコミの方ですか、何度もありました」と笑い声。莫言まんじゅうは現在、販売を中止しているという。少し残念だったが、莫言氏と店主の心の通った話は今も心に響いる。(編集HT)

「人民網日本語版」2012年11月8日

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