「日中関係はかつてないほど悪化している」。日本のテレビ朝日が昨日このようにコメントしたのは、同日閉幕した第9回アジア欧州会議(ASEM)首脳会議で、中日首脳が数度顔を合わせたのに「偶然の会談」の一幕がなかったからだ。「環球時報」が伝えた。
日本メディアは「これまでは日中関係が悪化した時も、両国首脳は多国間の場の『立ち話』によってなんとか意志疎通を保った。今回の首脳会議で中国の温家宝総理は野田首相と距離を置いたのみならず、野田首相の前を通り過ぎる時に挨拶すらしなかった」と指摘した。
「日本は排除された」と読売新聞は報じた。これと対照的な首脳会議での中国の強烈な「存在感」に、日本メディアは少し嫉妬を見せた。さらに日本政府とフィリピン政府は、議長声明にアジアの海上紛争を盛り込むことに出席国の多くから賛同を得られなかったことに失望を覚えた。
日本の野田佳彦首相とフィリピンのアキノ大統領は5日から6日にかけて、他国の首脳と会談するたびに、中国との摩擦に対する自らの姿勢についてくどくどと述べた。野田首相がアジア各国首脳に述べたのはいずれも「日本にとって日中関係は最も重要な二国間関係の1つだ。日本は(釣魚島=日本名・尖閣諸島をめぐる衝突に)一貫して冷静に対処している」というものだった。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年11月7日
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