日本人僧侶の岩田隆造さん(75)は先月31日、スリランカから北京経由でハルビンに到着し、「日中友好」の旅を始めた。岩田さんが「謝罪」と「日中友好」の旅でハルビンを訪れるのは3度目。初めて中国を「謝罪」の旅に訪れてからすでに6年がたっていた。「東北網」が伝えた。
岩田隆造さんは45歳の時に出家して僧になった。その後26年間、東京の山妙法寺スリランカ支部で修行を行った。2006年から岩田さんは毎年中国に約1カ月半滞在し、「謝罪」、「日中友好」と書かれた布袋を背負って、戦争の犠牲者への謝罪と「日中友好」のために読経をあげる旅をしている。正午頃、岩田さんは第731部隊罪証陳列館に着き、犠牲者の名前が記された場所で死者のために読経と懺悔(さんげ)を行った。
「毎年、日本に1度帰るが、残りの時間はスリランカに一人で住んでいる。中国にはそこから来て、またスリランカに戻る」と岩田さん。「寂しくないですか?」と尋ねると、「いいえ、やるべきことがたくさんあるので」と答えたが、1人だけの旅路はやはり「孤独だ」という。
「謝罪」の旅を続ける岩田さんだが、戦犯の家系ではない。ただ平和を望む心があるだけだ。岩田さんは「たとえ旅の途中で最後に死んだとしても、私にはふさわしい死に場所だ」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2012年11月2日 |