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北京週報>>中国と日本  
中国人のストレスは世界一 日本を抜き過労死大国へ

 

「おれが悪かった。ネットゲームにはまるんじゃなかった。でも正直、ネットゲームにはまったわけじゃなくて、単に生活と仕事のストレスに耐えられなかっただけなんだ」-----。これは李さんが妻の張さんにあてた手紙だ。李さんはこの2年間胸の中にしまっていた思いを妻に打ち明けた。張さんは手紙を見つめながら「夫はなかなか自分に合った仕事が見つからず、自暴自棄になって、家でネットゲームばかりするようになり、口も利かなくなった」と涙を浮かべた。中国のインターネット利用者数は2011年12月の時点で、世界最多の5億1300万人に達し、うちモバイル端末によるネット利用者は3億5600万人に上った。インターネットはコミュニケーションツールだが、ストレスを発散する新しいツールでもある。ネットゲーム以外にも、ネット掲示板をのぞいたり、ネットショッピングをしたり、ブログやミニブログ上で感情や不満を吐き出したりなど、インターネットによって現実の不快なことを一時的に忘れることができるようだ。

10月6日、四川航空の機内で、男性が荷物を取る際に、前に並んでいた乗客と口論になり、乱闘に発展した。10月7日、広州の地下鉄内で60代の老人が28歳の男性と席の取り合いで殴り合いとなり、現場は血痕が残る惨劇となった。10月8日、北京の地下鉄内で、2人の若い女性がそれぞれ一人の老人と口論し押し合いとなった-----。ストレスを抱えた人々はまるで弾薬のように、ひと度摩擦が起こると、一気に火が着き燃え上がり、過激な衝突に発展してしまう。

▽過労死、うつ病、自殺、不安神経症、すべてストレスが原因

1970-1980年代、経済が急速に発展する日本では、多くの若者が過労死や突然死する現象が起きた。現在、中国はすでに日本を抜いて「過労死大国」となった。一年で過労死する人は60万人に達する。仕事上の過度なストレスが過労死を招く主要な原因だ。中国最大の人材開発ポータルサイト「中国人力資源開発網」によると、中国のオフィスワーカーの3割しか有給休暇を取得しておらず、日数も世界で最も少ないという。中国紙「生命時報」のリサーチによると、ホワイトカラーのうち、12.28%の人しか自分のことを健康だと考えておらず、40%もの人が自分のことをあまり健康な状態ではないと考えているという。

英医学雑誌「ランセット」のリサーチによると、中国人は現在10人に1人が精神障害を患っており、そのうち、心理的な要因に起因するうつ病と不安神経症の人数が急激に上昇しているという。現在、中国でうつ病を患う人は2600万人いる。「ランセット」の予測では、中国のうつ病患者は6100万人に達するとみられるが、ほとんどが病院で治療を受けていない。うつ病の原因は複雑だが、持続的なストレスが重要な原因の一つであることは間違いない。

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