第3に、政府に対する民衆の支持率の浮上。野田氏の支持率はすでに18%にまで低下し、「政権維持が困難」な段階に入っている。「日中関係の悪化によって日本の景気回復の展望に暗雲が立ちこめた」。これは日本メディアに共通した見方だ。「日本必勝」の情報を撒き散らすことで、「失望」し「落ち込んだ」民衆の心を鼓舞し、政府に対する信頼を取り戻すことができることは否定できない。
日本の軍事的動きを分析すれば、そのいわゆる「戦えば必勝」が見掛け倒しの表れであり、その内心の不安と失敗を覆い隠すための裏返しの対外宣伝であることに難なく気づく。以前、わが海軍艦隊の正常な列島線を越えた訓練に対して、日本国内はまるで中国の軍艦7隻の釣魚島接近が「島嶼奪還」のためであるかのように大いに緊張、警戒した。いわゆる「中国の侵入」を前に、日本は軍事配備を強化し、準海兵隊の創設を計画し、米日軍事同盟を緊密化している。様々な手掛かりは、この戦争の勝利に対して日本は心中自信がなく、慌て恐れているのだということをはっきりと示している。
兵者、凶器也、已むを得ずして之を用ふ。国が情勢判断を誤れば、自国民に災禍をもたらし、地域の平和に破壊をもたらすだけである。敗戦の影響を深く受けた日本は、戦争の災禍と結果が骨身にしみているはずだ。戦争を口にせず平和を求めることが本来その堅持する選択と約束であるはずだ。だが日本はそれと反対のことを行い、戦争をわめき立て、戦争の準備をし、戦争を挑発している。これは地域の緊張を激化させるだけだ。
われわれは兵棋演習後の日本の「狂躁」衝動に強く警戒し、その戦争に向けた蠢動と日に日に増大する思い上がりと幻想を断固打ちのめさなければならない。
中国では、本当に実力があるのなら人にとくと見せるべきだと考える。中国には昔から「鬼を恐れず、邪を信じない」伝統がある。国家の領土主権という核心的利益を守ることにおいて、中国人民と中国軍は一致団結して共通の敵に敵愾心を燃やし、侵略してくる敵に痛撃を与えるであろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年10月25日 |