■退陣しかない
野田氏の選択肢はすでに多くなく、退陣という道しかないとアナリストは指摘する。
現在自民党の支持率は民主党を大きく上回っているうえ、若手議員の離党の流れも深刻だ。この時期に内閣不信任決議案を提出されれば、民主党は非常に厄介な事態に直面することになる。劣勢挽回のため民主党は18日、国民新党と「統一会派」を結成した。だがこれによって参議院での最大会派は維持できるものの、衆議院では両党を「合併」しても民主党が不利な状況を脱することはできないと見られる。民主党が直面するもう1つの厄介な事態は、今後の政策策定過程において、国民新党のいかなる要求も受け入れざるを得なくなることだ。
三党党首会談が決裂したことで、民主党が特別会期中に国債発行という目的を達することは難しくなったとメディアは分析する。与党は原案では、38兆3000億円の国債発行を計画している。この法案が野党の支持を得られなければ、政府は「財政の崖っぷち」に立たされる恐れがある。
東京で開かれたIMFの年次総会で、日本はすでに債務危機の警告を受けた。ムーディーズとスタンダード&プアーズも、国債の格付けを引き下げる可能性があると日本政府に警告している。
このような「内憂外患」を前にすれば誰しも憂うものであり、野田氏が最近家に引き籠もり、独り酒で憂いを晴らしているが、憂いは深まるばかりだと日本メディアが暴露したのも無理はない。首相の「玉座」に恋々とするのは、代償を払わねばならないことのようだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年10月25日 |