第二次世界大戦中、大量の中国人労働者が捕虜として日本に連行され、日夜労働し、最終的にその多くが異郷で悲壮な死を迎えた。日中友好協会福岡県連合会(福岡市中央区)は熊本県荒尾市で14日、大戦で労働を強制され亡くなった中国人犠牲者の慰霊祭を十数年ぶりに開催した。ウェブサイト「日本新華僑報網」が伝えた。
慰霊されたのは、第二次大戦中に捕虜として旧・三井三池炭鉱(福岡県大牟田市・同県みやま市・熊本県荒尾市)に連行されて亡くなった中国人労働者500余人。中国駐福岡総領事館の劉光耀・領事や市民ら約50人が参列し、冥福を祈った。
慰霊祭は十数年間催されなかったが、日本政府による釣魚島(日本名・尖閣諸島)の「国有化」により両国関係が急速に悪化したため、関係改善をはかるべく、日中友好協会福岡県連合会などの団体が企画した。
福岡総領事館の李天然・総領事の言葉を代読した劉領事は、「困難な局面に直面している今、両国は正しい方向をつかみ、安定した関係を取り戻すべき」と述べた。
日中友好協会福岡県連合会の松尾武蔵・理事長は、「旧三井三池炭鉱では非常に多くの中国の方々が悲惨な結末を迎えられた。このような事は絶対にふたたび起こしてはならない」と呼びかけた。
大戦中、旧三井三池炭鉱の中国人労働者の数については日本最大規模といわれ、計2481人が捕虜として連行されたとされる。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年10月17日 |