第3に、今回の闘争は日本全国に深い教訓を与えた。彼らは今日の中国にはうっかり手を出せないことをすでにはっきりと理解したはずだ。ここ数年エスカレートしてきた日本の対中挑発活動は転換点に来た可能性が高い。「中国は挑発に猛烈に反撃する」。これが今後の日本社会で共通の想定となることは必至で、彼らは行動を起こす前に熟考を余儀なくされるようになる。
釣魚島問題を直ちに根本的に解決する能力はもちろん中国にはない。これは1つには軍事力を含む中国の実力が、釣魚島周辺の広大な海域で圧倒的な優位を確保するにはまだいたらないからだ。もう1つには中国には島嶼防衛以外に、全面的な台頭というもう1つの歴史的使命もある。中国の現在の総合的実力は、この2大任務を余裕でこなすレベルにはないし、中国はこの2大目標を「1つも欠くことなく」達成しなければならないからだ。
だが今回の闘争によって、この2大任務はある程度結合し、われわれは釣魚島紛争の行方に対して一定の主導権を獲得した。この後実力が一歩強まるごとに、釣魚島問題の解決における中国の主導性も一歩強まる。われわれはすでに将来の力を前払いして釣魚島を包囲しており、日本はいわゆる「実効支配」を空になるまで次第に奪われていくのだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年10月11日 |