世の中には奇妙なことばかり。勝手に中国の領土主権を侵し、中国人の感情を傷つけた日本が、哀れを装い中日関係の大局をいかに大切にするかいかにももっともらしく論じている。それだけにとどまらず日本は「善人」を最後まで演じるつもりらしく、東アジアの平和と安定の大局を心配し始めた。
日本の藤村修官房長官は今月26日、中日関係について「外交に妙策はない。さまざまなルートを通じて互いに大局を見極めた対話を展開するしかない」と語った。国連総会に出席中の野田佳彦首相は記者会見で、「尖閣諸島問題が日中関係全体に悪影響を及ぼさないよう、両国は大局に立ち、解決策を協議するべきだ」と話した。その前日、野田首相は「日中両国は東アジアの平和と安定の重責を担っている。両国が大局観に目を向けるべきだ」とも強調した。
「大局を見極める」「大局に立ち」「大局に目を向ける」・・・なんと優雅な台詞だろう!問題は日本に大局を論じる資格があるのかということだ。
40年前、中日両国の首脳が釣魚島問題について取り決めた共通認識が中日国交正常化の道をひらいた。中日関係の健全かつ安定した発展は両国および両国国民の根本的利益に一致する。日本は中国政府と国民の強い抗議を顧みず、中国固有の領土である釣魚島および付属の南小島と北小島を「国有化」しようとしている。中国政府の有力な反撃措置と13億人の中国人民の怒りを前に日本は悔い改めるどころか、「島購入」の問題では「決して退かない」と高言している。日本の行為は中日関係の大局を擁護しているといえるのか?
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