賈慶林・全国政協主席は27日、河野洋平前衆院議長(日本国際貿易促進協会会長)ら日本の友好人士代表と人民大会堂で会見した。
賈氏はまず友好人士代表に歓迎の意を表明。両国関係の改善と発展に向けた長年来の積極的な貢献を称賛した。
賈氏は「今年は中日国交正常化40周年で、本来なら両国関係のより良い発展のチャンスの年であるはずだが、日本側は中国側の度重なる厳正な申し入れを顧みず、釣魚島およびその付属島嶼(日本名・尖閣諸島)に対するいわゆる『国有化』をあくまでも実施して、中日関係をかつてない厳しい状況へ追いやった。釣魚島およびその付属島嶼は古来中国固有の領土であり、これには明らかな歴史事実と法理上の根拠がある。日本側の誤った行いは中国の主権を深刻に侵害し、中国人民の歴史の傷の痛みに深く触れ、13億中国人民の強い憤りと断固たる反対を引き起こした。日本側は目下の事態の深刻さを十分に認識し、釣魚島係争問題を正視し、早急に誤りを正し、中日関係へのさらに大きな損害を回避すべきだ」と述べた。
また「過去40年間に中日関係は長足の発展を遂げ、両国および両国人民に多大な利益をもたらした。これは得難く、一段と大切にすべき局面だ。歴史を鑑としてこそ、未来に向かうことができる。日本各界の人士が両国関係の大局に立ち、目下の困難の克服を促し、中日関係を健全な発展の軌道に戻すべく中国側と共に努力することを希望する」と述べた。
河野氏らは「日中関係は両国、さらには世界にとって非常に重要な意義を持つ」と指摘。日中友好事業に一貫して関心を払い、尽力しており、現在の事態に心を痛めているとして、日中関係の発展に引き続き積極的な役割を果たしていく意向を表明した。
「人民網日本語版」2012年9月28日