歴史と現実の双方を見失った日本は「普通の国」になるためにあるべき心構えを終始見出せずにいる。時代の潮流に逆行する日本の行為は自縄自縛に他ならず、最終的には新たな「鎖国の苦境」に陥るのである。
日本はカイロ宣言とポツダム宣言の国際法上の効力に公然と挑戦し、隣国との領土問題を激化させている。日本政治の行方に国際社会は深い懸念を抱いている。韓国紙・朝鮮日報は「日本は極右主義へ向かっている」と指摘。米紙ワシントン・ポストは「日本は徐々にだが、実質的な右傾化への途上にある。外交、軍事戦略の面で第二次大戦終結以降のどの時期にも増して対抗的政策を講じている」と報じた。英紙フィナンシャル・タイムズは「日本政治は右傾化する可能性が高い」と報じた。
日本政治の右傾化は以前から続いている。日本の政治屋は侵略の歴史を美化し、南京大虐殺を否定する「失言」を度々し、慰安婦問題の責任を拒否してきた。これによって隣国との関係が緊張しただけでなく、日本において安全保障の議題が「市場」を拡大した。右翼の力の高まりを前に、日本政府はこれを厳しく取り締まらないばかりか、反対に寛大に処し、放任し、さらにはこれを批判をかわすための口実にさえしている。日本政府は平和憲法と非核三原則の改正も積極的に図り、「動的防衛力」軍事戦略を打ち出し、防衛庁を防衛省に格上げし、戦後国際秩序の束縛から抜け出そうと企てている。歴史と現実の双方を見失った日本は「普通の国」になるためにあるべき心構えを終始見出せずにいる。
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