▽西宮伸一氏:メディアは「現実主義の外交官」
産経新聞は、西宮氏が中国大使に選ばれた背景には、アジア大洋州局および在中国公使時代、日中関係および地域情勢の「重要問題」である釣魚島問題、日中漁業問題などに取り組んでいたことがあると分析する。
日本の世論は、外務省の人事・政策決定体系の中で長年の勤務経験を持つ西宮氏は、「政府の意思と自身の職権の範囲」を良く分かっているとの見方を示す。
ある日本のメディアは、西宮氏は外務省の中でも「現実主義者」であり、伝統的な外交手段を重んじる。日本政府の「経済面では協力強化、安全保障面では警戒維持」という対中政策の方向性にも合致するとの見方を示した。
▽日本、一挙に3カ国の大使を交代
中米韓の3カ国は日本の対外関係・外交策略において重要な地位を占め、日本の外交にとって大きな影響力を持つ。北京大学の日本問題専門家である王新生教授は「日本が1度に中米韓の3カ国の大使を交代させることは非常に珍しい。これは日本の対外政策、特に大国及び隣国に対する政策の調整を体現している」としたほか、「丹羽宇一朗大使は確かに中国経済を熟知していたが、民間出身であり、大使に就任する前は外交経験が無かった。釣魚島問題が深刻化する今、日本政府は西宮氏を起用した。これは日本が専門の外交官を起用して対中関係に対応しようとする姿勢を表している。日本と韓国の領土争いも激化しており、日本は韓国大使を交代させることで、新しい考え方をもたらし、日韓関係を展開させようとしている」と指摘した。
「人民網日本語版」2012年9月12日 |