村山富市元首相は2日に開幕した「第32回中日経済知識交流会」に出席した際、「日本にとって中国は非常に重要な国家であり、日中関係は不可分だ。両国は現在の経済問題と向き合い、提携を行う必要がある」と発言した。新華網が伝えた。
村山元首相は、「日中両国は一衣帯水の関係である。双方はこの関係を守るべきで、アジア各国もそれを期待しており、世界の平和にとっても有益だ。今年は日中国交正常化40周年にあたる。世界的に見れば日本と中国は世界の一部分に過ぎないが、日中両国が手を携えれば、世界の平和と発展を力強く促すことができる」と語った。
中国国務院発展研究センターの李偉主任は開幕式の式辞の中で、「現在、世界的な金融不安が生じており、中日両国の経済にとって、厳しい試練となる。いかに国内市場開放を推進し、外部からの阻害要因を取り除き、両国の地方経済・企業に対して両国の経済提携による成果を与えるべきか。これは中日双方が検討・研究すべき問題だ」と述べた。
第32回中日経済知識交流会は、中国国務院発展研究センターと吉林省人民政府が共催した。村山元首相の他に、キヤノングローバル戦略研究所の福井俊彦理事長等、日本の有名企業や金融界等から、約30名の代表者が会議に出席した。
中日経済知識交流会は、1981年に開始された中日の定期的な対話枠組みで、「マクロ面から両国経済における長期的・総合的な問題について議論し、互いに知識と経験を交換する」を趣旨とする。同交流会は毎年総会を開き、両国で1年おきに開催される。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年9月5日 |