日中国交正常化40周年記念イベント「スーパー夏祭りin北京2012」が1日、北京市内の朝陽公園・中心島劇場(同市朝陽区)で開幕した。両国政府要人が祝辞を述べた後、さまざまなパフォーマンスがハイライト版で披露された。しかしステージよりもさらに注目を集めたのは、会場内外のものものしい警備だった。人民日報のウェブサイト「人民網」が伝えた。
イベントは午前10時半に開幕し、日本側実行委員会の米倉弘昌・委員長、丹羽宇一郎・駐中大使、中国文化部要人らがあいさつした。玄葉光一郎・外相も祝電を寄せた。
公用車襲撃事件後、丹羽大使が公の場に姿を現すのは3回目。緊迫化する中日関係を背景に、会場内外には厳戒態勢が敷かれ、武装警察、特別警察、公安、場内セキュリティースタッフが各々の持ち場に就いて安全確保に努めた。一方、丹羽大使の公用車には依然日本国旗が立てられていた。
今年は中日国交正常化40周年。昨年12月に北京で開かれた両国首脳会談で、野田佳彦首相と温家宝総理は、2012年を「日中国民友好交流年」とし、「新たな出会い、心の絆」をキャッチフレーズに記念事業を展開し、両国民の相互理解と友好を促すことで合意した。
合意に基づき両国は、青少年交流、市民交流、文化スポーツ交流、経済交流、被災地復興交流など7重点分野で各種記念事業を開催している。「スーパー夏祭りin北京2012」も主力イベントのひとつで、お祭り屋台、盆踊り、各種パフォーマンスなどを通じて文化交流が行われた。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年9月4日