日本の山口壮外務副大臣は8月31日、中国の戴秉国国務委員に野田佳彦首相が胡錦涛主席に宛てた親書を手渡した。野田首相は親書の中で、両国が戦略的互恵関係を深め、釣魚島問題を冷静に処理し、両国関係の悪化を避けることを望む考えを示した。
日本の首相は中国の最高指導者に親書を送り、両国関係の改善を望む姿勢を見せた。日本の右翼勢力の反動的言論がある中、これは前向きな行動だと見られている。ところが、中国では古くから「人を判断するには、その人の言葉を聞くだけでなく行動もよく見なければならない」と言われており、日本で近ごろ何が起きたかを見る必要がある。
石原慎太郎東京都知事は9月2日、中国の釣魚島周辺海域に船を送って違法調査を行い、中国の主権を再び侵した。さらに同日、日本メディアは政府が9月中旬に「国有化」する方針を固めたと伝えた。そのほか、防衛省も先ごろ、釣魚島などの防衛を強化するために水陸両用車を導入することを決めた。
これらの行動は「二股膏薬」と見られている。日本政府は中日関係を改善し、釣魚島問題を冷静に処理したい考えを示す一方で、右翼勢力による同問題における争いを絶えず引き起こす行動を黙認したり、内閣メンバーによる中国との関係における無責任な発言や、関係を裂こうとする行動を放任したりし、中日関係を悪化させている。
今年は中日国交正常化40周年に当たる。日本政府は両国関係を改善したければ、中日関係の大局から情勢を見極め、容易でない二国間関係の大局を守る努力をし、前向きな姿勢を示すだけでなく、実際の行動で危機管理を行い、両国関係がよい影響を与え合い向上できるように推し進める必要がある。
日本政府が「二股膏薬」の姿勢を続け、善意を見せながらも右翼勢力による政府や民意を煽る行動を放任し続ければ、中日関係を改善することは難しい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月3日 |