池田さんによると、この刊行物は年に2度出版されており、主に生存している山西の慰安婦の知られざる史実について書かれているという。メンバーのほか、一般の日本人に提供されている。題名を「出口気」としたのは、メンバーが生存者たちと接触していく中で、「裁判を起こして、うっぷんを晴らしたい」という話をたびたび耳にした理由によるという。
「山西省明らかにする会」は、日本で唯一の、第二次世界大戦中の旧日本軍による性暴力に関する民間写真展示館を設立した。2011年4月末、1年半続いた「第二次世界大戦中の旧日本軍による性暴力犯罪写真展」が、山西省武郷県八路軍太行記念館で閉幕した。
池田さんは、「若者を含め、私の周囲の多くの日本人が、このことに関して力を尽くしている。史実に向き合うと同時に、何か具体的な行動を起こして、人々に歴史を知ってもらうことが必要」と語った。
取材の終わりに、石田さんは、「毎年、春の初めと夏の終わりが来ると、村の老人たちはこぞって、メンバーの訪問を待ちわびる。お互いの間には、実の親と子供のような感情が芽生えている」と話した。
池田さんは「この16年間、被害者のお年寄りが次々とこの世を去っている。私は毎年、全員が元気で過ごし、再会できることを心から望んでいる」と語った。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年8月30日
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