Imprimer cet article

Commenter cet article

北京週報>>中国と日本  
「慰安婦を忘れない」 日本民間組織、山西省で16年支援

 

石田さんが話をする間に、傍らにいたメンバーの加藤修弘さんは「石田教授は、同じく歴史学者のご主人が今病床についている。本来はご主人を看病するべきなのだが、今回もやはり山西にやって来た」と思わず口を挟んだ。

石田さんは、「最初の目的は、被害に遭った彼女たちが、当時どんな経験をしたか、その後の生活はどのように変化したかについて知りたいだけだった。しかし、初めて山西を訪れ、彼女らの生活の実態を目の当たりにした時、私はもう後へは引けないと感じた」と話し、老眼鏡を直した。

▽山西省の慰安婦を扱った初の刊行物を日本で出版

「山西省明らかにする会」は、石田さんが中心となって1996年に創設された。メンバーは、メディア関係者、弁護士、会社員、専業主婦など一般市民200-300人。会の正式名称は、「山西省内における中国侵略旧日本軍の性暴力の実情を明らかにし婦人たちと共に進む会」と大変長い。しかし、石田さんによると、この長い名前こそ、創設メンバーの初志と決心を良く表現しているという。

「山西省明らかにする会」は、創設されて以来、山西と日本との間を数十回行来した。旧日本軍による性暴力被害を受けた生存者を探し、彼女らを個別に取材した。調査による確証を得た後、山西省の被害者9人とすでに他界している被害者1人の娘を選び、彼女らに毎年8千元(約10万円)の医療支援金を提供している。

メンバーの池田理恵子さんは、一冊の刊行物を記者に手渡した。書籍の題名は「出口気(憂さ晴らしの意)」とユニークだが、内容は極めて重く、生存している山西の慰安婦について書かれている。

78歳になる石田米子さんにとって、中国の山西省はとても縁の深い土地だ。1996年から現在に至るまで、石田さんは、日本の民間組織「山西省内における中国侵略旧日本軍の性暴力の実情を明らかにし婦人たちと共に進む会(略称:山西省明らかにする会)」の会員たちを連れて、年に2回、春の初めと夏の終わりに、山西を訪れている。石田さんを足繁く山西に通わせているものは何かと言えば、第二次世界大戦中に旧日本軍の性暴力被害に遭った同省の生存者たちの存在だ。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。

石田さんら「山西省明らかにする会」のメンバー11人は29日、日本への帰国の途についた。一行は、中国滞在中の数日間、旧日本軍による性暴力の被害者として初めて訴えを起こした万愛花さんを見舞ったほか、山西省陽泉市盂県の山村を訪れ、数人の「慰安婦」生存者も見舞った。

▽「私はもう、後へは引けない」

石田さんは、連続16年に及ぶ中国への旅を通して、かなり中国語を話せるようになった。しかし、やや背中の曲がった現在の石田さんの姿を初めて見る人は誰でも、彼女が中国への旅を16年間続けてきたことに対して驚きを覚えるに違いない。

石田さんは、もと岡山大学教授の歴史学者。50歳すぎに、初めて韓国の慰安婦と接触する機会があり、旧日本軍の性暴力について知るようになった。60歳を過ぎたころ、山西省から万愛花さんが日本を訪れ、自ら被害体験を語るのを聴いた。万愛花さんの話に大きく心を揺さぶられた石田さんは、第二次世界大戦中の旧日本軍によるアジア女性に対する性暴力に関する研究を行おうと心に決め、最初の研究対象として山西省を選んだ。

1   2   3   次のページへ  

北京週報e刊一覧
トップ記事一覧
領土紛争の渦に巻き込まれる東北アジア
養老金制度悩ます「空口座」問題の痛み
レアアースWTO提訴
中国、日本右翼分子の不法上陸に強く抗議
特 集 一覧へ
中国共産党創立90周年
チベット平和解放60周年
現代中国事情
中国の地方概況
· 北京市  天津市 上海市 重慶市
· 河北省  山西省 遼寧省 吉林省
· 黒竜江省 江蘇省 浙江省 安徽省
· 福建省  江西省 山東省 河南省
· 湖北省  湖南省 広東省 海南省
· 四川省  貴州省 雲南省 陝西省
· 甘粛省  青海省 台湾省
· 内蒙古自治区
· チベット自治区
· 広西チワン族自治区
· 新疆ウイグル自治区
· 寧夏回族自治区
· 澳門特別行政区
· 香港特別自治区
查查日语在线翻译
查查日语在线翻译: