「観光立国」はいま、日本経済振興の重責を担っている。「親孝行旅行」の市場は6年連続で拡大している。これは、現在の日本の観光市場には明確な方向性があり、これまでの人材研修やサービス改善といった地道な取り組みではなく、ニーズに焦点を合わせた的確な舵取りが求められていることを示している。ビジネスチャンスをつかみ、消費者のニーズに応じた観光商品を発売してこそ、観光業界を盛り上げ、「観光立国」を真に実現することができる。
観光消費者といえば、日本は中国という巨大市場を忘れることはできない。地理的条件から、中国は日本に近く、中国人は訪日外国人観光客ランキングで上位を保っている。中国には古来、両親を敬う伝統がある。中国人に向け訪日「親孝行旅行」をPRすれば、ビジネスチャンスは無限大に違いない。具体的には、日本の最新医療を体験できる訪日人間ドッグや健康的な和食が楽しめる訪日グルメツアーなど、中国人日本観光と両親へのプレゼントを結び付けた商品だ。
旅行者にとって、観光とは世界に視野を広げ、見識を増やし、感情を深める過程だ。観光地、そしてその所在する国や地域にとって、観光客の需要をより満たすことこそ、観光業界の発展がより促され、観光業が経済成長の起爆剤となる。このようなウィンウィンの局面は、「親孝行旅行」が私たちに与える最大の示唆だ。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年8月28日 |