韓国は盧武鉉政権期に北東アジアの「バランサー」になる方針を打ち出した。韓国の力には限りがあり、三十八度線をめぐる摩擦で後に動揺を生じ、本来は良かったこの自らの位置づけからかけ離れてしまったが。
日本の総合国力は韓国よりずっと強い。その規模に中国との地理的な近さや米国との同盟関係を加味すれば、中米間の鍵となるこの空席を占める資格をなおさらに持つ。日本に唯一欠けているのは戦略的視野、そして中国の台頭を正視する度量だ。
日本は米国、中国との関係の比重を51%対49%とし、米日同盟と中日関係の重要性の間で各国共に受け入れられるバランスを図るべきかもしれない。米国の目の色をうかがって中国との摩擦を激化させるよりも、ずっと実り豊かな成果を上げられるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年8月29日 |