「この女の子は当時わずか9歳でした。この漫画は敗戦後に私たちが中国を離れた時の心境を描いたもので、戦争の苦難は一生忘れることができません」。町田典子さんは壁に掛けられた漫画を指さし、当時を振り返った。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
この漫画は偽満皇宮博物院(吉林省長春市)がこのほど開催した「日本の100人の漫画家が描いた8・15」展に出展された約100作品のひとつ。世界反ファシズム戦争勝利67周年に当たる8月15日を前に、多くの長春市民と日本の漫画家が訪れ、歴史を回顧し、平和を祈った。
町田典子さんの帰国を描いたこの漫画は、漫画家・森田拳次(もりた・けんじ)さんが描いた。「当時は非常に悲惨でした。日本から渡った人々は痩せこけ、多くの人が亡くなった。戦争が一般市民にもたらした苦難です」。森田さんは、「私たちはあの戦争を忘れることはできません。再び戦争があってはなりません」と語った。
出展された作品は、幼少時代に日本の敗戦を経験した日本の漫画家100人が「戦争反対」「平和維持」をテーマに創作した。作品は当時の年齢を16歳以上、8-15歳、5-7歳、4歳以下の4コーナーに分けて展示された。
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