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北京週報>>中国と日本  
池田大作氏が中国網に寄せた中日国交正常化40周年記念メッセージ

 

 

私が、初めて中国を訪れたのは、1974年5月、日中国交正常化の共同声明から1年半余り経てのことでした。日中友好の夜明けの時代、まだ東京―北京間の直行便はなく、香港から境界線に架かった鉄橋を歩いて渡り、中国への第一歩を踏みしめました。私に訪中を勧めて下さった高碕達之助氏、松村謙三氏、交友が深かった作家の有吉佐和子氏や井上靖氏、画家の平山郁夫氏ら友好の先達たちも、やはり同じようにこの鉄橋を徒歩で往来されたことに思いを馳せると深い感慨が込み上げてきます。

国交正常化には、両国の友好を願って道を開かれた多くの方々の労苦があり、粘り強い草の根の交流があったことを忘れてはならないと思います。とともに、永遠なる友好交流を支えるのは、何よりも民衆と民衆とを結ぶ“心の絆”であることを、国交正常化40周年の佳節に、確認しておきたいと思うのであります。

最初の訪中の折、北京であどけない少女からの「おじさんは、何をしに日本から来たの?」との質問に、「あなたに会うために来たのです」と答えました。それは、私の偽らざる気持ちでした。出会った一人一人を大切にし、目の前の一人と友誼を結ぶ。たとえ地味であり、ささやかであっても、その小さな一波がやがて万波となり、万波が平和の船を運んでいくのではないでしょうか。一民間人の私が、文化交流、教育交流、そして青年交流を進めてきたのも、真に人々の心と心を結び、理解を深め合うようにとの願いからです。

今から40年前、私がイギリスの歴史家トインビー博士と対談した折、博士は中国に期待し、中国をはじめ北東アジアが世界平和の確立と人類文明の進展に主要な積極的な貢献をなすであろうと予見されておりました。時代の趨勢はその通りに展開しております。今後ますます日中友好の往来を拡充し、平和協調と相互理解のための人間交流を深め、広げることが重要となってくるでしょう。

「晴れの日も 雨にもかわらぬ 友誼かな」――初訪中の折、お世話になった中日友好協会の方に贈った句です。政治や経済の面では、時に暗雲が垂れ込めることもあるかもしれません。しかし、雨にも嵐にも、何があっても揺るがないのは、心の絆です。国交正常化40周年の歴史を経て、民衆同士の友情と信頼はいやまして輝きを放っていると確信してやみません。とりわけ、若き生命に刻まれた友誼の心は、未来へ限りない価値創造の翼を広げていくものでありましょう。

4年前に、胡錦濤主席を東京でお迎えした折にも、万代にわたる平和友好のために、青年交流こそ要である、と話し合いました。焦点は青年です。今再び、美しい心の絆で結ばれる未来永遠の友誼を誓い、次代を担う両国の青年とともにその歩みを進めていきたいと、決意するものであります。

2012年8月

創価学会名誉会長

池田 大作

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月13日

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