中国への対抗を選択することが、日本の挫折感除去に本当に資するのか?たとえ「盟主」の力添えがあっても中国包囲網の構築が実現困難な運命にあることは、きっと日本もよくわかっているだろう。中国経済の急速な成長の波及効果ははっきりと現れ続けている。対中協力を犠牲にしてまで中国を挑発したいと考える国はどこにもない。「お先棒」をかつぐのはさらに良くない。2つの大国の間で対立激化の急先鋒を演じることのリスクは火を見るよりも明らかだ。
経済グローバル化の深いレベルでの進行に伴い、国の経済を発展させるには外の世界との関係をうまく処理しなければならなくなっている。日本の一部政治屋は政治と経済は別件で「政冷経熱」の状態を長期化できると考えているのかもしれないが、こうした考え方は余りにも無邪気だ。国家間の経済貿易協力を真空の中で行うことは不可能だ。市場要素と政治関係が永遠に交わらない平行線であるとは考えがたい。
日本と周辺国との領土紛争は決して釣魚島問題だけではない。政治屋たちは冒険を選択できても、勇猛果敢な姿勢がかき立てる意欲さらには熱狂は最も賢明でない。日本はさらに大きな範囲で冒険をする準備はできているのか?「レイムダック」に本当に挫折感はないのか?
歴史上、日本は外の世界との関係の処理について深刻な教訓を与えられた。極端な民族主義は日本を滅亡の瀬戸際に追いやった。歴史は網のようなもので、一見すでに抜け出したように見えても、実際にはまだ網の中にいることがある。同じ過ちを繰り返せば網の中に再び閉じこめられるのは必至だ。
日本は重要な試験に直面している。この試験に合格し、長く続いた挫折感から抜け出すには、日本は自制を学び、迷妄ではなく理性をもってアジア発展のプロセスに融合すべきだ。それ以外に道はない。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年8月7日 |