東日本大震災被災地である岩手、宮城、茨城、福島、千葉、青森などの高校生・教員約500人が2日、中国政府の招待で北京に到着、9日間の中国での静養を始めた。中国教育部国際協力・交流司の担当者が北京首都空港で出迎えた。教育部ウェブサイトが伝えた。
中国の温家宝・総理は昨年5月、第4回「中日韓賢人会議」出席のため訪日した際、東北被災地の生徒500人の訪中静養を申し入れ、同事業を「中日国民交流友好年」の重要記念行事とすることで当時の菅直人首相と合意した。
一行は訪中期間中、北京で歴史文化体験活動に参加した後、2グループに分かれ、西安・上海をそれぞれ訪問。現地の風俗や民情を体験するほか、地元生徒との交流イベントも企画されている。中国の歴史と伝統文化を理解、学び、心身をリラックスさせ、静養目的を充分に果たすと同時に、両国青少年の相互理解と友情を増進する。
今回の事業には、震災復興を支援する中国政府の姿勢が表れている。また中日間の世代を超えた友好を担う青少年に対する両国政府の関心と配慮の表れでもあり、友好感情の醸成や相互信頼の増進に積極的な意味合いを持つ。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年8月3日 |