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日本映画の特徴は「技術革新」「豊富な題材」「社会的意義」 「人民中国」編集長 | |
北京で出版する唯一の日本語総合月刊誌「人民中国」の王衆一編集長は23日、人民日報のニュースサイト「人民網」を訪問。中日の国交が正常化してからの40年間、両国の間で行われてきた映画交流や両国の映画の特徴、相互理解を深める必要性などに関して、自らの考えを語り、日本映画の特徴に関しては「日本映画界は新しい技術開発を常に進め、映画の題材も多岐に渡り、社会的意義がある」と指摘した。「人民網」が報じた。
王氏のコメントの要旨は以下の通り。
簡単に言うと、日本映画は日本の文化を発信する重要な方法の1つ。映画は声や映像を媒体とした工業製品として、日本社会の生活の様子などを映し出し、歴史の発展や人々の喜怒哀楽、社会意識の変化、さらに日本が世界とどのように対話しているかなどを、中国を含む世界に発信している。我々は日本映画を通して多くの情報を読み取ることができる。映画は大木の年輪のように、さまざまな時代の映画を観察・比較することで、以前は目に留まることがなかった多くの細かな情報を知ることができる。以前は重要とは思わなかったことが実は非常に重要であるということや日本の社会や日本人の心に実は大きな変化があるということを、映画を通して直接目にすることができる、これが映画の特徴だ。
日本映画の歴史を見てみると、これまでに、約110年近くもの長い発展の過程がある。日本における初の映画が上映された1896年から今までの間に、映画は小さな作業場での制作から大会社での制作に、無声映画から有声映画に、白黒からカラーにそれぞれ変化し、最近ではさらにデジタル化され、3D作品なども登場している。新たな技術が継続的に開発される過程で、一歩ずつ発展してきたのだ。日本映画界には初期のころ、新たな映画会社の登場が新しい技術と関係があるというおもしろい特徴がある。例えば、中国でも知られる「日活」の創立当時の名称は「日本活動写真株式会社」だった。同社が創立されるまでは小さな作業場で映画が制作されていたが、1912年にそれをもとに日本初の映画制作会社が創立されたのだ。日活の創始者・梅屋庄吉(うめやしょうきち)は撮影チームを中国の湖北省武漢市に派遣し、撮影させた辛亥革命(1911-12年)の映像記録は革命の唯一のフィルムとして、今も中国に残る。そしてその後も、多くの映画を制作した。これが日本映画の最も初期の様子。
日本映画の題材も非常に多岐に渡っている。例えば、さまざまな時代の戦争映画がある。さらに、1つの出来事をテーマにしたさまざまな時代の映画を通して、我々は日本映画の国際関係における変化や一般国民というレベルにおける国際関係の認識の変化なども感じ取ることができる。例えば、70年代には、「日本沈没」(73年)や「人間の証明」(77年)などの映画が登場したのを我々中国人もよく知っている。
今では宮崎駿監督のアニメ映画がある。宮崎監督の映画は大人だけが対象のアニメではなく、大人から子供まで楽しめるものを題材としている。そして、映画の中に、宮崎監督自身の社会や現実、現代化、工業文明に対する考えが盛り込まれ、非常にメッセージ性が高い。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年7月27日
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