一般財団法人・日中教育医療文化交流機構(東京都)が監修した日本留学に関する書籍「日本留学指南」が今月1日、中国全土で発売された。ウェブサイト「日本新華僑報網」が伝えた。
出生率の低下で、日本国内の多くの大学が学生不足に瀕している。各大学は学生募集に全世界へ視野を広げ、とりわけ近隣の中国に注目しており、数年来、中国人留学生は大幅に増えた。
日本に留学中の外国籍学生のうち中国人が最多で、約8万8千人が在籍している。日中教育医療文化交流機構は、「訪日留学する中国人学生がさらに増えれば」と「指南」を監修した。
日本ではここ数年、優秀な外国人留学生の在留を願う声が高まっており、中国籍優秀学生は中国大陸部出身であるため日本企業の注目を高く集めている。日本経済新聞によると、「日本留学指南」には日本の国公私立大600校の情報が詳細に紹介されているほか、日本留学後の就職についてもカバー、日本での就職方法が細かに記された。
同書は日本の小惑星探査機「はやぶさ」、iPS細胞などにおける研究も取り上げ、日本の科学技術水準もアピールしているほか、専攻別大学ランキングも載せられた。
日本での就職について、同書は「卒業1年半前に活動を始めるのが一般的」と解説、日本での就職に、在留資格を留学目的から就労目的に変更する必要も述べている。日本社会の就職状況をより分かりやすくするため、取得可能な資格別に、医師・通訳・調理師などの例も挙げられた。同書は現在、日本国内の中国人留学生への推奨書籍とすることも検討されている。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年7月26日 |