北京で出版する唯一の日本語総合月刊誌「人民中国」の王衆一編集長23日、「人民日報」のニュースサイト「人民網」を訪問。中日の国交が正常化してからの40年間、両国の間で行われてきた映画交流や両国の映画の特徴、相互理解を深める必要性などに関して、自らの考えを語り、「中日関係のうち、懸念すべき大きな問題は、両国の国民感情をめぐる問題」と指摘した。「人民網」が報じた。
王氏のコメントの要旨は以下の通り。
‐‐‐‐‐‐中日関係において、相手国の国民に直接働きかけ、自らのイメージアップを図る「パブリック・ディプロマシー」をどのように実施して、相互理解を深めたり国民感情を改善したりしなければならないか?
「これは非常に重要な問題。中日の国交が正常した1972年から、今年でちょうど40年になる。中国の思想家・孔子は『四十不惑 (しじゅうふわく)』と言って、40歳になると迷いはなくなると説いた。つまり、40年もの国交を重ねてきた両国の関係は非常に良好でなければならない。しかし実際には、中日関係において、良い面ももちろんたくさんあるが、懸念すべき分野もある。その1つに、国民感情という大きな問題がある。今は両国の国民の互いに対する好感度統計があり、好感度は以前に比べて明らかに低下していることが明らかになっている。その中には、さまざまな問題が含まれている。そのうちの大きな原因の1つは、両国の関係が国交正常化という歴史的な出来事から、ごく普通の事へと変化していく過程で、文化の違いや相互理解の不足が原因で摩擦が生じ、根深い問題が発生してきたと、私は見ている。これらの問題の中には、両国の政府間で解決しなければならないものもあれば、民間交流や文化交流などの方法を通して、緩和したり、解決したりできるものもある。我々にはまだなすべき仕事がたくさんあると、私は感じている」(編集KN)
「人民網日本語版」2012年7月26日 |