日本政府が中国人観光客へのビザ発給緩和を開始して以来、訪日中国人観光客は急激に増え、日本各地で巨大なビジネスチャンスが生まれている。神奈川県はこのほど、より多くの中国人観光客を引き寄せるべく、中国人観光客のニーズを理解し、各種サービス向上のため、中国側関係者との対談を企画した。ウェブサイト「日本新華僑報網」が伝えた。
神奈川県の黒岩祐治・知事は12日、中国国家観光局東京駐在事務所の張西龍首席代表と、中国人の目に映る神奈川、そして神奈川の中国人観光客に対する観光戦略について、横浜市内のホテルで対談した。対談は一般社団法人・内外情勢調査会(東京都中央区)が主催し、約220人が出席した。
張氏は対談で、「中国人の訪日観光の大きな楽しみのひとつはショッピング。『銀聯』カード利用可能店舗が増えれば、中国人観光客数は大幅に増える」と指摘した。
黒岩氏が「先回訪中したのは3、4年前」と述べると、張氏は「日本から多くの知事が中国を訪れ、自治体トップによるアプローチを積極的に展開している」と応じ、「ぜひ中国に多く足を運ばれ、神奈川の魅力をアピールしていただきたい」と提案した。
張氏が「中国人観光客の一番人気は北海道。神奈川は上位10位に入っていない」と述べると、黒岩氏は「驚き」と述べ、神奈川の医療ツーリズムによる「二重の魅力」、ショッピング街巡り、「名水のふるさと神奈川」など同県の観光プロジェクトを紹介。神奈川県の魅力を伝えるよう張氏に協力を求めると同時に、中国人観光客の呼び込みで観光業の振興を図る決意を示した。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年7月18日 |