中日国交正常化40周年を記念した「鉄木尓・達瓦買提(ティムール・ダワマイティ)平和と友誼・愛国主義詩歌書画展」(主催:中国国家民族事務委員会、世界華僑華人社団聯合総会、東京中国文化センター)が9日、同センターで開催された。中国駐日本大使館の韓志強・公使や何静・文化担当参事官のほか、中日両国の書画家、在日華僑華人代表、日本の各界著名人ら計100人以上が開幕式に参加し、展示品を鑑賞した。日本の華字紙「日本新華僑報」(電子版)が報じた。
ウイグル族のティムール・ダワマイティ氏は1998年3月から2003年3月の期間、中国人民代表大会常務委員会の副委員長を務め、趣味で書いている詩や歌が好評を博し、いくつかは日本語にも翻訳されている。
日本に来て20年になるという新疆ウイグル族の哈姆達?木拉提さんは同日、静岡県から開幕式に駆け付け、「ずっとダワマイティ氏を尊敬してきた。ダワマイティ氏は我々ウイグル族の『スター』。それだけでなく、ダワマイティ氏が創作した詩や歌は人の心を打つ力がある」と興奮気味に語った。
開幕式であいさつをした韓公使は、「中国の著名な政治家でウイグル族の指導者でもあるダワマイティ氏は、ウイグル族だけでなく中国全国の国民に愛されてきた。氏の詩や歌は、深い愛国心を味わい深く表現しており、平和的発展と明るい前途を賛美する気持ちがあふれている。今回展示されている書画には東洋の風格も色濃く漂っており、中国の国民が自然を愛し、平和を大切にし、調和を追求しているという文化が見事に込められている」と語った。
一方、同センターの石軍主任は、「『愛』が、50年にわたりダワマイティ氏に筆を取らせてきた原動力。祖国や国民に対する愛に動かされ、創作に取り組んできた。祖国や国民をたたえ、平和と友情を訴えるというのは、氏がこれまで貫いてきた作品のテーマ。今回の展覧会が中日両国の国民にこれらの思いを伝え、両国の国民の相互理解が一層深まることを願っている」と語った。
そのほか、出展企業の日本太陽昇集団の呂娟総裁は取材に対して、「今はネットワーク情報時代だが、中国の少数民族に対する日本人の知識や理解はまだ乏しい。そのため、このような展覧会を通して、日本人の新疆ウイグル自治区や少数民族、民族の団結に対する理解を促進していきたい」と語った。
同展覧会は中日国交交正常化40周年を記念する重要なイベントの1つであるため、主催者はお茶の水女子大学(東京)の講師を務める在日ウイグル族のパ孜蘭色?依提さん(女性、パはりっしんべんに白)なども来賓として招待。依提さんは新疆ウイグル族の伝統的な舞踊を披露した。このほか、中国の著名な書画家・励明安さんや徐双喜さんらが会場で健筆をふるい書画を披露。来場者は見事な中国書道を楽しんだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年7月12日 |