横浜で5日、ボアオ・アジアフォーラム中日企業家交流会が行われた。中国の程永華駐日大使、同フォーラムの福田康夫理事長、曾培炎副理事長、周文重秘書長および中日の企業家代表100人あまりが出席した。中華人民共和国駐日本国大使館のウェブサイトが伝えた。
程大使は式辞の初めに、上野動物園のパンダが無事出産したニュースに言及し、「今年の春、中国が日本に贈ったトキのひなが野生下で孵化したことに続く、喜ばしいニュース」と指摘、「パンダは友好の使者、平和の象徴であり、世界各国の人がこのように感じている。赤ちゃんパンダの誕生は双方が共に祝うべき出来事」と語った。
程大使はまた、「今回のボアオ・アジアフォーラム中日企業家交流会は、中日国交正常化40周年を記念する重要活動だ。福田理事長、曾培炎副理事長はこれまで長年にわたって中日協力に関心を寄せ、中日企業家交流会を開催し、中日協力の新たな媒体を提供し、両国経済交流を新たなステップへと推し進めてこられた。当フォーラムは創立から11年間、繁栄し、安定し、調和の取れた新アジアの構築に向け、そして地域各国の交流・協力促進に向けて重要な貢献を果たし、国際社会からの注目も日に日に高まっている。当フォーラムがより良い発展を果たし、アジア各国の交流を代表するブランドとなることを望む」としたほか、「中国の経済総量は日本を上回ったが、1人あたり平均、発展の質、科学技術革新などの面ではまだ日本と大きな隔たりがある。一方で、中国の内需市場拡大、経済発展モデルの転換、産業構造の調整に向けた政策目標は、日本企業の中国での発展に向け、大きな潜在力と余地をもたらしている。これは日本自身の発展にも有利となる。つまり、中日の経済規模は変化したが、両国経済協力の相互補完性は弱まっていないと言える。中国と日本は発展段階が異なるため、中国は改革発展の難題解決する上で、依然として日本の経験を参考とし、日本から学ぶ必要がある。一方で、日本経済の中国との関係もますます緊密になってきた。中日の経済貿易協力分野と範囲は今後ますます拡大し、双方の協力モデル革新、協力レベル向上に向け、チャンスがもたらされるだろう。経済のグローバル化が進み、アジア一体化が加速する中、中日の二国間、地域間、さらには地球レベルでの共通利益、共通試練は共に増えている。互恵協力強化の見通しは明るく、潜在力も大きい。我々は手を携えて共に努力し、互恵協力を強化してウィンウィンを実現するため、地域ないしは世界の平和を推進するために、絶えず新たな貢献をし続けなくてはならない」と述べた。
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