日本企業(中国)研究院の執行院長で、日本問題を専門に扱うコラムニスト・陳言氏が21日、人民網を訪問。中日国交正常化40周年をテーマに自らの考えを語り、「中日国際結婚や両国の文学やスポーツ交流などが中日関係を非常に向上させている」との見方を示した。「人民網」が報じた。
陳氏のコメントの要旨は以下の通り。
一昨日(19日)、日本で友人と結婚問題について意見を交換したが、その友人は、日本の新婚カップル7組に付き1組が国際結婚で、外国人配偶者の多くが中国人であることを教えてくれた。それが社会にどれほどの影響を及ぼすかはまだ分からないが、このようなことは歴史の中で全く見られなかったこと。日本は島国であるため、中国人が日本に嫁いだり、日本人が中国に嫁いだりすることは非常にまれだった。このような中日国際結婚は両国の関係や民間の文化にも多少の問題を引き起こしてきたが、結局は相互理解ということで、その距離がさらに縮まる結果となっている。
文学という分野では、北京の本屋に行けば日本の小説コーナーをすぐに見つけることができ、日本の小説がほぼなんでも揃っている。現在、日本で大ヒットした小説なら、ほぼ中国でも早い時期に発行されている。一方、日本の本屋でも、大衆文学コーナーで中国の小説を見つけることができる。これは非常に大きな変化。孔子の言行録「論語」のような古典は別として、過去に日本人はどれほどの中国の本を読んだことがあるだろう。若い中国人作家の本がすぐに日本語にも翻訳され、ヒットしているといったことが過去あっただろうか。現在、特に若い中国の作家が書いた書物が日本で広く発行されるようになり、決して珍しいことではなくなった。
一方、スポーツ界でも日本へ招聘(しょうへい)される中国人コーチが増えている。最近では、中国へ招聘される日本人コーチも増加している。スポーツ界のこうした活発な交流は、中日関係に非常に良い効果をもたらすだろう。中国はどうだとか、どの国が中国を敵視しているとかなどとセンセーショナルに取り上げ、ネガティブなことばかりを報道するようなやり方は全く無意味で、時代の流れにも逆行している。逆行というのは、中国と日本が今後進もうとしている道ではない。私は、多くの「人民網」の読者がこれらの問題を冷静に見ており、日本のどこかの新聞が騒ぎ立てたからといって、それに取り合うことはないと信じている。あと5年か10年もすれば、事実と異なることを報道するような方法で中日関係を扱っている人達は、姿を消すだろう。私は、彼らのやり方には嫌気がさす。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年6月27日 |