日本企業(中国)研究院の執行院長で、日本問題を専門に扱うコラムニスト・陳言氏が21日、人民網を訪問。中日国交正常化40周年をテーマに自らの考えを語り、「中国メディアは比較的冷静に日本の事を報道しているのに対し、日本の一部のメディアは主観的で、冷静さに欠ける」との見方を示した。「人民網」が報じた。
陳氏のコメントの要旨は以下の通り。
中国では最近、新たな新聞が数多く発行されるようになり、それらは全体的に見て、日本の情況などを非常に冷静に報道している。中国では反日路線を主流にし、でっち上げの記事を毎日のように掲載する新聞を目にすることはない。中国で日本問題を専門に扱う専門家の中で、「最も反日的なジャーナリストは?」と聞かれても、誰も思いつかない。中国でメディア関係の仕事に携わっている人はとても多いが、「反日」記事を飯のタネにしている記者がいるかというと、これもいない。一方、日本ではその類いの記者がゴロゴロしている。日本の一部の大手メディアの報道スタイルというと、取材に出掛けて、具体的な何かを見つけ、事実に基づいて報道するというのではなく、中国が嫌いという考えが先にあって、中国で何か悪いことが起きると、現場で実際に目にしたことでも、インターネット上の情報でも、噂でも、何でも報道する。
このように「結論ありきの取材」をしている新聞社が日本には存在する。一方、中国にはそのような新聞社はなく、比較的冷静と言える。あるとすれば、誰かが中国人にとって受け入れ難い発言をし、それを新聞社が報道し、中国国民が憤慨するといったことだろう。日本について根拠のない報道をし、日本に対する固定観念を作り出そうといったことは決してない。中国の新聞では、中国メディアが比較的冷静、かつ公正な立場で、報道しているのを目にすることができるのだ。一方の日本の一部のメディアはというと、非常に主観的で、冷静さに欠けるというほかない。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年6月25日 |