「中日国交正常化40周年」と「沖縄復帰40周年」を記念して、「日中観光交流会議」(主催：沖縄県、沖縄観光コンベンションビューロー）が20‐23日の4日間、同県宜野湾市で開催されている。中日両国の観光政策担当者や中国の大手航空・旅行会社、日本の自治体関係者、在日中国人・華僑など計600人が20日の開幕式に参加した。日本の華字紙「日本新華僑報」（電子版）が報じた。

同会議では、中国向けの沖縄観光資源の情報発信、沖縄観光プロジェクトの開発をテーマに、▽中国航空会社の世界戦略▽映画を通した日中観光交流の促進▽沖縄マルチビザと地域連携▽東北の魅力と新マルチビザの活用‐‐の4つの分科会を実施。商談会も実施されている。また、参加者に沖縄の魅力を体験してもらおうと、沖縄美ら海水族館や首里城、「おきなわワールド」、「アウトレットモールあしびな」などの観光スポットを巡る視察ツアーも盛り込まれている。

4つの分科会のうち、在日中国人に最も注目のテーマは「映画を通した日中観光交流の促進」。中国で大ヒットし中国人観光客誘客に貢献した映画「狙った恋の落とし方」(2008年、中国語原題「非誠勿擾」）を観賞後、中日両国の著名な映画制作者の評価を聞いた。また、沖縄で撮影され中国で視聴率トップを記録した台湾のテレビドラマ「陽光天使」(2011年)の制作者を招き、撮影のウラ話などを聞いた。沖縄で暮らして12年になるという、中国人・喬志雄さんは終了後、取材に対して、「日本で中国の映画を見たり、本格的な中国語吹き替えを聞いたりできるなんて最高。また両国の映画制作者が各自の文化背景・観念をもとに、同映画の詳細を解説してくれた。映画もすばらしいし、制作者の評価があったので、見聞を広めることができた」と語った。

22日に予定されている統括シンポジウムでは「観光を通じた日本と中国の交流促進について」をテーマに、観光庁や中国国家観光局、独立行政法人国際観光振興機構(JNTO)、沖縄県などの政府系機関からパネリストが参加し、日中両国の観光交流の未来を語り合う。（編集KN）

「人民網日本語版」2012年6月21日