これに対して、われわれは当然積極的に誘導すべきだ。中日は相手を敵とすべきでない。両国は経済的、地政学的な相互依存性も大国間関係の中で最も高い。だが人間は感情の動物だ。中国人は恨みの種を撒くことはないが、民族の感情と国益が他者に再三再四挑戦されて我慢することもない。友好関係は双方が共に築くものだ。一方が我慢して譲るだけでは、真の友好と平和は得られない。中国民衆の見せる反応は普通、どれも情理にかなった合法的なものだ。我慢して譲ることに慣れ、駆引きに長けたこのような民族が、経済的または政治的インパクトのある動きに出たとしても、それはやはり正当なものだ。これは法律上の「正当防衛」に似ている。自らの権利と平和を守るために正当な行動に出る権利は誰にでもある。
近年の中日関係の苦境は、数年前の両岸関係によく似ている。当時も陳水扁らごく一部の者が両岸関係を刺激して開戦を企て、中米関係に水を差して反目させようとすらした。当時中国の官民は一致協力し、ハード面の計略では「反国家分裂法」などによって台湾独立の猖獗を抑え込み、ソフト面の計略では「平和的発展」によって天下の人心を団結させ、大成功をおさめた。ほどなくして陳水扁は、自らが一心に求めていた「独立」ならぬ「独房」に収監される結果となった。今日の15億中日人民も同様に、石原のようなごく一部の者に振り回されてはならない。われわれは自らの聡明な知恵を発揮し、ソフト、ハード両面で石原らの陰謀を粉砕し、中日の大局の安定を確保すべきだ。最近聞くところでは、石原は敵が余りにも多いことに悩んでいるそうだ。米国、中国、そして日本政府と多くの日本国民も石原の敵だ。最終的に石原は陳水扁のように、石を持ち上げてみたものの誰にも当たらず、結局自分の足に落ちて終わりとなる可能性が高い。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年6月20日 |