中国の有人宇宙船・神舟九号と実験モジュール・天宮一号のドッキング成功を受け、日本で最初の宇宙飛行士で「宇宙開発の第一人者」といわれる毛利衛さんが、19日取材に答え、「中国の宇宙開発事業の巨大な進歩に心からお祝いを申し上げる。中国の技術発展のスピードには驚いており、これからも宇宙開発における新しい成果を挙げ、人類に貢献されることを希望する。」と語った。
現在、日本科学未来館の館長を務める毛利さんは、中国の技術発展のスピードは驚くべきものと語る。中国は将来的に新しい宇宙ステーションでさまざまな実験を行い、新発見を獲得していくだろう、その新発見を人類の新しい叡智として、人類に分かち合うであろうことを切望すると期待した。
また、特に中国の宇宙飛行士に日本の科学未来館に来てもらい、日本の子どもたちに宇宙開発の重要な意味を語ってほしい。今回、中国初の女性宇宙飛行士となった劉洋さんが神舟九号で宇宙へいったことは、アジアで生活する女性にとって大きな励みとなるだろう。そして劉飛行士の今回の体験を地球の未来を担う子どもたちに紹介して欲しいと望んだ。
毛利さんは、社会全体にとって科学技術は今後さらにその重要性を増すだろうという。今、私たちは地球温暖化や食糧危機など地球規模の課題に直面しているが、これらの解決のためにも日中両国は力を合わせて科学技術の振興を行っていく必要があると語った。
また、「日本はすでに国際宇宙ステーションで10年前後の実験の経験があり、今後中国と連携して宇宙実験を行うことができればそれほどうれしいことはない。日中国交正常化40周年の今年が、日中科学技術連携の新しい出発点となることを祈っている。」と結んだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月20日
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