青年向け漫画誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社刊)に連載中で、コミックが累計450万部超の人気作品「キングダム」(原泰久・作)がアニメ化。4日より、NHKBSプレミアムで放送が始まった。全38話。「中国文化報」が報じた。
「キングダム」の舞台は、中国の春秋戦国時代(紀元前770-221年)。生きることをテーマに、下僕ながら大将軍を目指す主人公の少年・李信が、幾多の過酷な戦いを切り抜け成長する姿を描き、見る人に力を与えてくれる。
大半がコンピュータグラフィックス(CG)で制作されている同作品について、神谷純監督は「戦の中で生きる人間たちの感情も気持ちも顔もアップになっていく。考えた末、そうした表現を手描きの作画で行うのはほぼ不可能と判断した」と説明した。一方、主役の李信の声を演じる森田成一さんは、「主人公は何も持っていない『下僕』の少年だが、大将軍を目指すべく上を向いていく。そんな彼の声は心を打つ声でなければいけないと思い、収録時は叫びすぎて、翌朝には体中が筋肉痛になっているぐらい」とアピールした。
原作の作者・原泰久さんは「週刊ヤングジャンプ」に2004年に「李牧」、2005年には「蒙武と楚子」など、古代中国を題材にした漫画を提供してきた。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年6月4日 |