中日国交正常化40周年を迎え、陳錦華・全国政治協商会議(全国政協)元副主席(中国企業連合会名誉会長)が執筆した「中日関係大事輯覧」がこのほど、中国人民大学出版社から出版された。陳元副主席は25日に開催された出版座談会の席上、本書出版の背景や中日友好協力関係の発展などについて語った。「中国新聞出版報社」のウェブサイト「中国新聞出版網」が伝えた。
陳元副主席は長年にわたり中国共産党および政府の要人を務め、多くの史実を体験した証人。陳元副主席の中日関係に対する深い理解と認識、さらに中日経済貿易関係と中日友好関係への傑出した貢献を鑑み、天皇陛下は陳元副主席に「旭日大綬章」を授与した。
「中日関係大事輯覧」は「『史記』秦始皇本紀」に記された徐福の日本渡航に始まり、昨年の東日本大震災と津波、福島原発事故発生後の中国政府による国際救援隊派遣までを網羅した。▽2千年の友好交流と文化交流▽半世紀の侵略と反侵略▽新中国による新たな対日関係の構築▽中国改革開放後の中日関係の新軌跡---の4章からなる「中日関係大事輯覧」は、異なる歴史をそれぞれが歩んだ、中日関係の発展の道程の真実を再現した。
座談会出席者は、「本書は中国の日本に対する基本的姿勢と重大な政策方針を厳粛に記している。両国の立場からみた客観的かつ実直な、全面的な書籍であり、主題が鮮明で、豊富な史料を備え、史学的価値は高い」と感想を寄せた。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年5月30日 |