第13回「中日友好交流会議」に出席するため中国貴州省貴陽市を訪問中の丹羽宇一郎・駐中大使と日系企業の代表は22日夜、同省の趙克志・省長と会見した。日系企業の代表は、貴州省の発展の前途は広く、将来は中国西部の主要経済成長地域のひとつとなる、と語った。ニュースサイト「中国新聞網」が伝えた。
22日から28日まで貴陽市で開催中の第13回「中日友好交流会議」は今年の中日国交正常化40周年を記念するもので、「両国地方交流と協力の強化」が議題。日本からは政界要人や友人ら計200人以上が出席している。
丹羽大使は今回の貴州訪問に期待を寄せ、「豊富な資源を持つ貴州との協力には大きな可能性があります。このたび企業代表の方々と共に貴州を訪問させていただき、経済・文化などの分野で交流・協力のチャンスを模索したく存じます。
趙省長は「きらびやかな民俗文化や美しい自然、豊かな天然資源が貴州の強み」と説明。「この機会を生かして、日本各界に貴州をさらにアピールしたいと思います」と応えた。貴州省女性と結婚した中国日本商会(北京市朝陽区)の橋本真幸氏は、「私と貴州には切っても切れない縁があります。私の妻は貴州出身で、3年前に貴陽で結婚証をいただき、今回あらためて貴陽に来て、その変化の大きさに驚きました」と述べた。
貴州の発展について橋本氏は、「中国経済は活力に満ちています。貴州に代表される中国西部および内陸部には大きな将来性があり、日本企業は非常に重視しています。経済・文化を問わず、日本と貴州の協力には大きな将来性があり、一企業家として、双方の関係強化に貢献させていただきたく存じます」と語った。
会見では、あいおいニッセイ同和損害保険(東京都渋谷区)の堀内祥介・中国総代表処代表が日本側を代表して貴州省に白書を贈った。「双方の協力発展における問題を解決すべく、中国日本商会は昨年4月、白書を編纂しました。日本の視点から、在中日系企業6千社以上による分析を通じ、中国経済が直面する課題についてまとめました。ご参考になりましたら幸いです」
趙省長は「貴州の豊かなシェールガス資源には、資源開発・環境保護・文化交流など幅広い協力の可能性があります。発展は出遅れましたが、貴州はいずれ中国西部の主要な経済成長地域になります」と自信を示した。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年5月24日 |