今年80歳を迎えたアジア経営の神様・稲盛和夫氏が来月2、3日、重慶市を訪れ、大規模な経営哲学セミナーが催される。主催する重慶外事僑務弁公室が10日明らかにしたところによると、日本側および中国側ビジネスマン1千人以上が重慶大劇院(同市江北区)に集まり、稲盛氏の経営哲学による心得と実践について交流する。重慶紙「重慶晩報」が伝えた。
65歳で経営の第一線を退いた稲盛氏は、これまで公益事業に心血を注いでいる。中国のビジネスマンを支援すべく、2010年以降、氏は北京・青島・広州・大連に赴き、「経営にはなぜ哲学が必要か」「経営十二条」「アメーバ経営」そして「会計七原則」をテーマに講演を続けている。
重慶での講演には、自動車大手・長安汽車(同市江北区)の徐留平・董事長(会長)、調理器具大手・方太集団(FOTILE:浙江省寧波市)の茅忠群・総裁ら、多くの重鎮が招かれる。
講演テーマは「リーダーの資質」。稲盛氏は、「リーダーの資質は組織に対し巨大な影響を有する。いかなる組織にかかわらず、組織の指導者が組織の盛衰を決める。落ち着きがリーダーの第一の資質、豪快さが第二の資質、聡明さが第三の資質」と指摘する。
稲盛氏によると、高尚で情に厚く、事物を深く探求する人物をリーダーに抜擢するのが成功の秘訣という。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年5月11日 |