創造力が求められる経営革新

レノボがノートパソコンの生産を日本に移管したのは、主に日本市場の需要に応えたものである。しかし日本を訪れる中国の観光客もまた、日本製に対する評価が非常に高い。また巨大市場の存在によって、中国ブランドの日本製品が今後さらに増加していくことが見込まれる。中国企業は日本企業を買収することによって日本市場に進出し、さらに多くの中国ブランドを日本で生産することが可能である。しかし、もし中国ブランドに「日本製」というラベルを付けるだけで留めるならば、中国企業の発展に有利とはならない。

中国企業の日本進出は、日本製の優位性を利用しつつ中国ブランドを売り出すものであり、疑いなく大きな進歩といえる。しかしこのやり方のみに固執すれば、日本企業の後塵を拝することになりかねない。あるいは中国企業の発想だけで両国の異なる経営資源を管理するだけでは、明るい未来は築けない。「日本製」という神話を重視しながらも両国の資源をうまく調整することに、中国企業は注力すべきである。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2012年4月19日