さらに駆逐艦数隻の耐用年数を延長するほか、約229億円を投じて哨戒ヘリコプター「SH-60K」を4機増やす。他にも通信・警戒システムの改良、より先進的なレーダーシステムによって沖縄以南の海上航路を監視する。最南西の与那国島には沿岸監視部隊を駐留する。88式地対艦ミサイルを調達し、輸送ヘリ、スマート魚雷、ソナーシステムを増やす。
道下氏は「日本にとってこうした措置は、中国の軍拡に対応し、質的な優勢を保つうえでプラスだ。これにはイージス艦の活用による中国の弾道ミサイルや対艦能力への対抗も含まれる」と指摘。「新たに建造する駆逐艦にはヘリコプター搭載駆逐艦が含まれるが、これらは事実上のヘリ空母であり、将来は固定翼戦闘機のプラットフォームにすることができる。新たな潜水艦と対潜能力はわれわれが海戦で優位に立つうえでカギとなる非対称能力の強化が目的だ。われわれの持つ強大な対潜能力の前では、中国の空母は鉄の棺桶と化すだろう」と述べた。
日本の評論家の大部分は日本の軍事力拡充は秩序あるもので、中国と対抗するにふさわしいものだと指摘。その一方で「日本は防衛を担うだけで、進攻行動は米国に担わせる立場だ。これは日本は地域の安定促進に資するすべがないということを意味している」とも見ている。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年4月12日 |