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人民日報の陳俊宏副編集長(右から2番目)と人民網の官建文(左から1番目)、宋慶齢基金会の唐聞生副主席(左から2番目) |
29日から中国を訪問中の被災地の中高生100人を招待した中国宋慶齢基金会(SCLF)の唐聞生副主席は30日午後、中日両国の生徒の代表と共に中国共産党の機関紙、人民日報傘下のニュースサイト「人民網」を訪れ、「宋慶齢基金会は日本と特別な縁がある。隣国である両国は困難に直面したとき、互いに支援の手を差し伸べるべきだ」と語った。 村山富市元首相率いる今回の訪問団について、唐副主席は「中国の生徒と一緒に万里の長城に登ったり、パンダを見たり、故宮や宋慶齢故居、魯迅故居などを見学したりと、楽しいひと時を過ごしている」と説明。 訪問団をこの時期に招待した理由については、(1)今年は辛亥革命100周年に当たる。宋慶齢基金会と日本が特殊な縁を結んだ背景には、宋慶齢と孫文が日本で結婚したことがある(2)今年は両国の国交正常化40周年で、宋慶齢基金会創立30周年でもある---の2点を挙げた。
さらに、西太平洋の地震多発帯に位置する両国にとって共通の困難である地震について触れ、「中国で震災が起きた時に日本は支援の手を差し伸べた。日本で震災と津波が起きたときは中国も自分の痛みのように感じた」と指摘。「困難に直面したときは互いに支援の手を差し伸べるべきだ」と呼びかけた。
宋慶齢基金会が企画した今回の交流活動には、被災地の青少年の心の傷を癒す意味合いも含まれている。訪問団は29日、北京の宋慶齢故居で、両国の友好と希望を象徴する桜とカイドウの樹を中国の青少年と植えた。北京で市内観光や地元の学生たちとの交流を行うほか、上海でも交流活動に参加し、1週間中国に滞在する予定。(編集YT)
「人民網日本語版」2012年3月31日
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