中日両国の国交正常化40周年を祝うと同時に、東日本大震災の影響から例年に比べ落ち込んでいる日本からの観光客を呼び戻そうと、陝西省はこのほど、東京に同省の観光をPRする大型の広告看板を設置した。省をあげて、海外で広告看板を設置するのは、中国では同省が初めてという。中国共産党西安市委員会の機関紙「西安日報」が伝えた。
2010年、陝西省を訪れた日本人観光客は前年比20.9%増の計18万3500万人を記録するなど、同省にとって日本人はかねてより、重要な外国人観光客となっている。しかし、東日本大震災の影響を受けた11年は18万6700万人と前年比1.74%増にとどまった。こうした現状を受け、同省の観光局は、兵馬俑(へいばよう)をモチーフにした縦6メートル、横9.3メートルの観光広告看板を東京の銀座や1日平均40万人の利用者がある周辺の地下鉄駅などに設置することを計画した。設置期間は1年。
同広告が設置されて以降、多くの人から「目新しい感じがする。陝西省に是非行ってみたい」と好評を博したり、現地メディアも報道したりするなど、大きな反響を呼んでいる。同省は今後、ニューヨークや韓国のソウルなどにも同様の観光看板を設置し、同地の観光旅行を大々的に宣伝し、さらに多くの観光客を呼び込みたい考え。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年3月19日 |