しかし、観光客の不安を払しょくできたとしても、実際の回復が力強いものでなければ、日本の観光業はこれほど迅速に回復できなかっただろう。この点は敬服に値するものだ。筆者の得たフィードバック情報や自分自身の経験から見て、日本観光業は今回の地震と放射能漏れ事故によって非常なダメージを受けた。しかし同業界は非常に冷静な態度を貫いた。政府機関から旅行会社まで、観光地から大ホテルまで、誰もがそれぞれの方法で立て直しを行ってきたのである。素早く修復された道路、通常の営業を貫く企業、乱れることのないプロフェッショナルな精神、いつも通りの上質なサービス……。これらに感嘆しないではいられない。彼らは静かに整然と、観光客のために準備してきたのだった。とても素晴らしいと思う。
日本の観光業の復活は、政府が「観光立国」を政策として推進してきたためだけでは決してない。業界の一致団結した努力、さらに全ての民間企業が作り出した良好な環境と雰囲気があってこそなのである。今筆者は、伊豆の桜並木に立つ。花の香りが立ち込める中、すがすがしい空気を吸っていると、日本の旅行業の明るい未来が見えてくるようだ。この一年を回顧するに、我々はさらに自分を鼓舞すべきだと感じる。天災が避けられないとき、恨みや悲しみは心にしまって、全社会が努力し、生きるため、生活するために新しい道を探すべきなのだ。四川大地震後に立ち直った藷辮・烽サうあるべきであり、玉樹も舟曲もそうあるべきだ。すべての機関と団体が、市民のために心から誠意を尽くす。同じ空の下に生きるすべての人が、そうあるべきだと思う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月19日
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