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北京週報>>中国と日本  
東日本大震災1周年、問われる「絆」の意味

 

大震災が発生し、日本全国で被災地支援の声が高まった。当時「絆」は社会全体のスローガンになった。だが、今、「絆」の意味が問われている。

最近、福島県の子どもたちが遭っているいじめをテーマにした映画が日本で上映された。「笑顔がいちばん」というこの映画は、福島県から避難してきた秀行くんと青空ちゃんの兄弟が「放射能に汚染されている」と誤解され、同級生からいじめられるというストーリーだ。また米国から来た子どもも日本全体が汚染されていると考えていると描かれている。

放射能に対する恐怖で、他の地域に避難した福島県民は「放射能」を理由に差別されたり、さまざまないじめに遭ったりしている。こうした原発事故の被害者はまさに二次的被害に遭っているのだ。

放射性物質を心配するあまり、一部の地方行政は被災地のがれき受け入れを拒否している。実際、これらのがれきの放射能汚染はたいしたことはなく、しかも放射線検査をして国が定めた基準よりも放射線が低いものだけを運び出している。福島県のがれきを含んでいないにも係わらず、2月17日時点で青森県、山形県、東京都だけが受け入れに同意している。

東日本大震災で岩手県、宮城県、福島県の三県で発生したごみはおよそ2250万トン、まだたった6.3%しか処分できていない。目下、被災地の多くの場所でがれきが山と積まれたままだ。それはごみを他の地域に運んで処分できないからだ。廃墟が整理できないのに、どうして再建をしようというのだろうか。

日本青年会議所は、8日、全国市町村の首長にアンケートを行った。「被災地のがれき受け入れは予定していない」という回答が27.1%を占め、受け入れ可能はたったの19.7%だった。しかも41.4%は「検討中」と回答した。彼らのほとんどは被災地以外の土地でのがれき処分に賛成しているが、自分では受け入れようとしない。

「世界日報」は疑問を呈さずにいられなかったようだ。「大震災後、あれほど騒いでいた『絆』は一体どこに行ってしまったのか。放射性物質に対する根拠のない不安で、日本人の絆は簡単に断ち切られてしまった。」

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月12日

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