福岡大学(福岡市城南区)春期中国語文化研修交流団一行19人は2日、江蘇省揚州市への旅を終え、無事帰路に就いた。交流団に参加した学生はいずれも1990年代生まれ。約2週間の交流期間中、揚州大学(江蘇省揚州市)外国語学院で日本語を学ぶ同世代の学生らがボランティアとして、中国語を教えたり、揚州の名所旧跡を案内したりと日本人学生をサポート。短いスケジュールでも、両国学生には深く厚い国境を越えた友情が結ばれた。江蘇省の大手ウェブサイト「新華報業網」が伝えた。
一行のほとんどは中国語専攻の学生。揚州大は日本人学生らに中国語を教えたほか、太極拳・中国書画・中華料理を通じて中国の伝統文化と芸術を紹介した。福岡大の学生らは中国文化に対する理解と興味を深め、中国文化に深く関心を寄せ、真摯に学び、授業に参加した。「文化」の授業では、太極拳ならではの中華武術精神を学び、中国書画の独特の作風を感じ、揚州料理のおいしさを体験した。福岡大の染山由理絵さんは「これまでは本だけで中国をある程度知っていましたが、実際に訪中して、中国の伝統文化の魅力をさらに肌で感じました」と語った。
一行は揚州大教員・学生の付き添いで、痩西湖、何園、個園などの自然景観のほか、揚州漢広陵王墓博物館、大明寺、揚州双博館、塩商人博物館、揚州双東の歴史的街並みを見学、自らの足で、古城・揚州の濃厚な歴史的蓄積をあらゆる角度から感じた。
送別会の席上、福岡大の学生は、「今回の揚州の旅は非常に心に残りました。次回は揚州大の学生の皆さんが日本にいらっしゃり、福岡大に来てください」と返礼した。今回の文化研修旅行の収穫は大きかったと感じた日本人学生は多く、帰国後、引き続き中国へ関心を寄せ、さらに中国文化を理解する助けとなった。
揚州大と姉妹校である福岡大は毎年、学生らの揚州研修を企画しており、毎回多くの学生の応募がある。揚州大外国語学院中国共産主義青年団(共青団)委員会の左紅梅書記は取材に対し、「中日『90年代生まれ』の学生間の交流は、互いの文化に対する理解を深める重要な架け橋です。今後もこうした交流活動を続け、在校生の他国文化学習を支えると共に、中国文化を伝える使命を全うします」と抱負を述べた。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年3月7日 |